大分県国東市国東町岩戸寺、天台宗寺院、
山号:石立山、寺名:岩戸寺。
ここで、行われる「修正鬼会」を紹介しよう。
修正鬼会の始まり
養老年間、六郷満山を開基した仁聞菩薩(にんもんぼさつ)が、国家安穏(こっかあんのん)・五穀成就(ごこくじょうじゅ)・息災延命(そくさいえんめい)の諸願成就(しょがんじょうじゅ)のために「鬼会式」6巻/「修正導師作法」2巻・「修正縁起導師作法」1巻・「仏名経」1巻・「初夜導師之法」・「千手式」「法咒式」の2巻を六郷28ヶ寺の天台の僧侶へ下賜した。
六郷満山(まんざん)の天台は、これを受けて、日本六十余州の神仏を勧請して祈願の大法要を勤修した。これが、国東六郷満山修正鬼会の初めと伝えられている。
※六郷とは、両子山(ふたごさん)を中心に放射状にのびる国東の谷で、来縄(くなわ)・田染(たしぶ)・安岐(あき)・武蔵(むさし)・国東(くにさき)・伊美(いみ)の事。 |
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午後2時過ぎに我が家を出発した。国東市の浜陰から県道544号線を両子山へ向かって上る。浜陰から9km程で岩戸寺下の駐車場に到着した。
時間は午後2時半。10台程停められる駐車場はすでに満車。さて、どこへ?と思って、ウロウロしていると、駐車場の下の家から出てきたおばさんに「上のお墓の前に停めて良いよ」とお声掛けいただいた。
早速その場所へ車を停めさせていただく。墓石には吉武家と刻まれていた。親切なおばさんは吉武さんらしい。
田舎の暖かい親切を感じました。ありがとうございました。
寺の境内へと上ってみる。境内では、檀家の人たちがたき火を囲んで暖をとっていた。その中へ混ぜてもらい話しかけると、気持ちよく相手をしてくれる。
田舎の気さくさを感じる。たき火も人も温かい。その股引もセーターも暖かく快適である。
たき火を囲む面々は、結構な高齢者が目立つ。この鬼会を支える力も高齢化の波が押し寄せていることを感じた。 |
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